離散型確率変数 では、とりうる値の1つ1つに確率を割り当てられました。ところが身長や待ち時間のように、いくらでも細かい値をとりうるものではこの方式が使えません。「ちょうど 165.000… cm」に少しでも正の確率を置くと、そういう値が無数にあるぶんだけ合計が 1 を超えてしまうからです。
そこで発想を変えて、確率を面積で表します。確率密度関数 という関数を用意し、 がある区間に入る確率を、その区間で の下にできる面積と定めます。こうして値をとる確率変数が連続型確率変数です。
確率が面積なのですから、 が満たすべき条件も面積の言葉になります。負の面積があってはいけないので 、そして全体をとりつくした面積は 1 でなければなりません。この2つを満たす関数なら、どんな形でも密度関数として使えます。

の値そのものは確率ではありません。密度なので 1 を超えることもあります(幅の狭い分布では実際にそうなります)。確率になるのは、あくまで幅を掛けて得られる面積のほうです。またこの定義のもとでは、1点の確率 は幅0の面積なので必ず 0 になります。これは「起こりえない」という意味ではなく、連続量ではぴったりの値を指定すること自体に意味がない、と読みます。
ある機器の1日の使用時間 (0時間から20時間)が、 という密度に従うとします。上の図の三角形がその形です。まず定数 を決めなければ、確率の計算は始まりません。
手がかりは「全体の面積が 1」の一点です。積分すると となり、これが 1 に等しいので です。
三角形なので、積分せずとも面積の公式で確かめられます。底辺20・高さ の直角三角形だから面積は 。同じ式が出ました。密度が単純な形のときは、図形として見るほうが速いことがあります。
が決まれば、使用時間が10時間以下である確率も求まります。上底 ・下底 ・高さ10の台形なので、。残りの10時間から20時間は 0.25 で、足すと 1 に戻ります。区間の幅はどちらも10で同じなのに、確率は3対1です。
連続型確率変数の確率密度関数 が満たすべき条件はどれですか。
ある部品の使用時間 (0時間から10時間)の確率密度が で与えられています。定数 の値はどれですか。
連続型確率変数 について、 の値はどれですか。