標準化して までたどり着いたとして、そこから確率はどう出すのでしょうか。標準正規分布 の密度曲線の下の面積が答えなのですが、この面積は初等的な式では書けないので、あらかじめ計算した値を並べた表を引きます。
標準正規分布表は、 の値ごとに上側確率 を並べた表です。行が小数第1位まで、列が小数第2位を表し、交わったところを読みます。
| z | 0.00 | 0.01 | 0.02 | 0.03 | 0.04 | 0.05 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1.0 | 0.1587 | 0.1562 | 0.1539 | 0.1515 | 0.1492 | 0.1469 |
| 1.1 | 0.1357 | 0.1335 | 0.1314 | 0.1292 | 0.1271 | 0.1251 |
| 1.2 | 0.1151 | 0.1131 | 0.1112 | 0.1093 | 0.1075 | 0.1056 |
なら、行「1.0」と列「0.05」が交わる 0.1469 です。つまり標準正規分布に従う値が 1.05 以上になる確率は約15%ということになります。ここに載せたのは一部なので、 から までの全体は 標準正規分布表(付録) にあります。
書籍によっては、上側確率ではなく (中心から までの面積)を載せた表を使います。同じ でも、そちらの表では 0.3531 と書かれています。表を引く前に、載っているのがどちらの確率かを必ず確かめます。2つを取り違えると、答えは 0.15 と 0.35 のように大きく食い違います。
表に直接載っているのは上側確率だけですが、次の3つを組み合わせれば、必要な確率はすべてここから作れます。全体の面積が 1 であること、左右対称であること、そして差をとれば区間になることです。
を求めます。表から 、 なので、 です。
上側1.00の面積から、行き過ぎたぶん(上側2.00の面積)を差し引く、という引き算をしています。2つを足して 0.1815 としてしまう誤りが定番ですが、それでは 2.00 より上を二重に数えることになります。
はどうでしょうか。表には負の が載っていないので、左右対称であることを使って と読み替えます。
あとは全体から両端を落とすだけです。、およそ74%となります。表から読んだ4桁の値どうしで引いているので、厳密な値 0.73807 とは末尾がわずかに違います。
推定や検定では逆向きに使うことのほうが多く、「上側5%にあたる はいくつか」を問われます。表を確率のほうから探すと、、。ちょうど 0.0500 になる値はその間にあります。
0.0505 と 0.0495 のまん中が 0.0500 なので、 も 1.64 と 1.65 のまん中をとって 1.645 とします。このように表の隣り合う2行から比例で見当をつける操作を線形補間といい、検定でおなじみの 1.645(片側5%)や 1.96(両側5%)はこうして得られた値です。
上側確率の表から と読み取れました。 はいくつですか。
手元の数表は、上側確率ではなく 0 から までの確率 を載せる形式でした。 の欄に 0.3413 とあります。 はいくつですか。
のとき、 はいくつですか。
上側確率が 0.0100 となる を求めます。表には 、 とあります。最も近い値はどれですか。