ひよこ統計

樹形図

統計検定4級

コインを3回投げたとき、表と裏の出方は何通りあるでしょうか。思いつくまま書き出していくと、たいてい数え落とすか、同じものを二度書きます。数え上げは、順序を決めて機械的にやるのが確実です。

樹形図は、起こりうる場合を段階ごとに枝分かれさせて全部書き出した図です。1回目でまず枝を分け、その先で2回目の枝を分け、というように進めるので、漏れも重複も起きません。

コインを3回投げたときの樹形図。左端の1点から1回目の表・裏で2本に分かれ、それぞれがさらに2本ずつ分かれて、3回目の枝先は8本になる。右端に(表,表,表)から(裏,裏,裏)までの8通りの結果が並び、表がちょうど1回出る(表,裏,裏)(裏,表,裏)(裏,裏,表)の3本だけが太い線と濃い文字で示されている。
コインを3回投げたときの樹形図

枝先は全部で8本あります。この例のように各枝から次に同じ本数ずつ分かれる場合は、段階ごとの本数を掛けて 2×2×2=8 2 \times 2 \times 2 = 8 通りと求められます。分岐する本数が経路によって異なる場合は、枝先を数えるか、経路ごとの場合の数を足します。

あとは条件に当てはまる枝を数えるだけです。表がちょうど1回出るのは太線の3本なので、確率 は 38 \frac{3}{8} となります。1つの枝先が起こる確率は 12×12×12=18 \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} = \frac{1}{8} で、それが3本ぶんある、と読んでも同じことです。

ここで、3本ぶんあることを忘れて 12×12×12 \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} \times \frac{1}{2} だけを答えにする誤りが定番です。これは(表,裏,裏)という特定の1本の確率であって、「表がちょうど1回」ではありません。図で太線が何本あるかを必ず数えます。

A・B・Cの3人が1列に並びます。並び方は全部で何通りあるでしょうか。ここでも先頭から順に枝を分けていきます。

  • 先頭に立てるのはA・B・Cの3人 → 枝は3本
  • 2番目に立てるのは、先頭に立った人を除いた2人 → 枝は2本
  • 3番目は残った1人に決まる → 枝は1本

掛け合わせて 3×2×1=6 3 \times 2 \times 1 = 6 通りです。実際に書き出すと(A,B,C)(A,C,B)(B,A,C)(B,C,A)(C,A,B)(C,B,A)の6つになります。

コインの例と違うのは、段階が進むにつれて枝の数が減っていく点です。同じ人を二度は並べられないためで、掛け算の各項が 3, 2, 1 と減っていくのはそれを写しています。段階ごとに「いま何本に分かれるか」を数え直す、というのが樹形図の使い方です。

入門問題

全 3 問
問 1

コインを2回投げるとき、表と裏の出方は全部で何通りありますか。

問 2

コインを3回投げて、表がちょうど1回出る確率を表す式はどれですか。

問 3

A・B・Cの3人が1列に並ぶとき、並び方は全部で何通りありますか。