無作為抽出 をするには、番号を等しい確率で選ぶ必要があります。ところが人が頭に思い浮かべる数字は等確率になりません。直前と同じ数字を避けたり、端の 0 や 9 を選びにくかったりと、意識しないところで癖が出るからです。
そこで使うのが乱数表です。各位置で0から9までの数字が等しい確率で現れ、前の数字から次の数字を予想できないように生成された表です。有限の表で各数字の個数が厳密に同じになるとは限りませんが、長い表では出現頻度がおおむね均等になります。
使い方は次の手順です。
読み始める位置と向きは、必ず読む前に決めます。数字を見てから「ここから読もう」と選び直せてしまうと、選ぶ人の都合が入り込み、等確率という前提が崩れます。乱数表を使っていること自体は、無作為であることの保証になりません。
現在は計算機が作る擬似乱数を使うのがふつうです。それでも手順は変わらず、範囲外と重複を捨てながら必要な個数を集めます。
80人の生徒に 01 から 80 の番号を振り、乱数表から大きさ6の標本を選びます。2けたずつ読むこと、1行目の1けた目から右へ読み進め、行末まで来たら2行目の1けた目へ移ること——この2つを先に決めておきます。
| けた | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1行目 | 2 | 6 | 9 | 0 | 1 | 7 | 5 | 2 | 8 | 8 |
| 2行目 | 4 | 8 | 4 | 3 | 2 | 6 | 9 | 5 | 8 | 0 |
2けたずつ区切ると、1行目は 26, 90, 17, 52, 88、2行目は 48, 43, 26, 95, 80 と読めます。同じ数字が二度現れている桁があることに気づきます(1行目の 2 と 8、2行目の 4 と 8)。0 から 9 が1回ずつ整然と並ぶのは規則性がある証拠で、乱数表はそうなっていません。
このうち 90・88・95 は 80 を超えているので捨てます。2行目の 26 は1行目ですでに出ているので、これも捨てます。残ったのは 26, 17, 52, 48, 43, 80 の6つで、この番号の生徒が標本になります。80 はぎりぎり範囲内なので採用します。捨てた数を無理に使い回さないこと、そして「なんとなく良さそうな番号」に差し替えないことが、この手順を守る意味です。
乱数表とはどのような表ですか。
80人に 01 から 80 の番号を振り、乱数表から2けたずつ読んで標本を選びます。読んだ数が 95 だったときの扱いとして正しいものはどれですか。
乱数表を読み始める位置について、正しい扱いはどれですか。