時系列グラフは、折れ線グラフ のうち横軸に時間をとったものです。時系列データ を時点順に打って点どうしを結び、値がどう推移してきたかをたどります。作り方そのものは折れ線グラフと変わらないのですが、横軸が時間であるために、軸の取り方が読み取りを大きく左右します。
描くときの落とし穴が横軸の目盛りです。測った時点の間隔がそろっていないデータで、時点をただ等間隔に並べてしまうと、動きの速さが歪みます。

左は横軸を実際の年数に比例させたもので、人口はほぼ一定の速さで減り続けています。右は8つの時点を等間隔に並べたもので、2015年あたりまで急に減り、その後は落ち着いたように見えます。同じ数値から描いた2枚ですが、右は1年ぶんの変化と5年ぶんの変化を同じ幅に描いているため、近年の変化がゆるやかに見えているだけです。
縦軸にも気を配ります。0 から始めずに途中から目盛りを取ると、わずかな変化が大きな山や谷に見えます。変化の大きさそのものを伝えたいなら 0 を含め、細かい動きを見せたいなら範囲を絞ります。絞ったときは、縦軸に省略の記号を入れる、目盛りの下端を明示するといった形で、0 から始まっていないことが分かるようにします。
上の図のもとになった数値です。前半は5年おき、後半は1年おきに測っています。
| 2000年 | 2005年 | 2010年 | 2015年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 人口(千人) | 50 | 48 | 45 | 42 | 40 | 39.5 | 39 | 38.5 |
1年あたりの減り方を計算してみます。2000年から2005年は 千人、2020年から2021年は 千人。どの期間をとってもおよそ 0.4 から 0.6 千人のあいだで、減る速さは大きく変わっていません。
等間隔に並べたグラフから受ける「近年は落ち着いた」という印象は、データではなく目盛りが作り出したものでした。時点の間隔がそろっていないときは、横軸を年数に比例させて描きます。
時系列グラフが最も適しているのは、次のどれを見たいときですか。
5年おきに測った値と1年おきに測った値が混ざっている時系列データを、時系列グラフに描きます。横軸の取り方として正しいものはどれですか。
ある時系列グラフの縦軸が 98 から 102 までの範囲で描かれていました。この描き方について正しい説明はどれですか。