ひよこ統計

トレンド

統計検定2級

月ごとの上下や突発的な変動をならしたあとに、値はどちらへ向かっているのか。時系列データ を長い目で見たときのその基調がトレンドです。傾向変動とも呼ばれます。

時系列の動きは、ひとつの塊としてではなく、性質の違う成分が重なったものとして眺めます。トレンドはそのうちの1つです。

トレンドは必ずしも直線ではありません。「傾向変動といえば直線」と決めてかかると、途中から伸びが鈍る曲線や、上昇から下降へ転じる動きを取りこぼします。同じように、不規則変動を「災害や事故のような突発的な出来事だけ」と考えるのも誤りで、規則性のない細かな揺れがここに含まれます。

短い期間の上下に埋もれたトレンドを見やすくするには、移動平均 で系列をならすのが基本の手です。季節変動を消したいなら周期と同じ項数で平均をとりますが、月次データの12項のように項数が偶数になる場合は、中心をそろえる手当てが要ります(移動平均のページを参照)。

ある観光地の年間入込客数(万人)です。

2015201620172018201920202021202220232024
入込客数(万人)100105110115120125120115110105

2015年から2020年までを切り出せば、毎年きっかり5万人ずつ増える右上がりのトレンドです。ところが2020年から先は毎年5万人ずつ減っており、2024年までを通して眺めると2020年を頂点とする山型になります。上りも下りもそれぞれは直線なのに、10年ぶんを1本の直線で表すことはできません。期間の取り方しだいで「増加傾向」とも「減少傾向」とも言えてしまう、ということです。

入門問題

全 3 問
問 1

時系列データの変動成分に関する次の記述のうち、正しいものはどれですか。

問 2

月ごとの上下が激しい時系列から、長期のトレンドを読み取りやすくする方法として最も適切なものはどれですか。

問 3

ある指標の10年分のデータで、前半5年は上昇し、後半5年は下降していました。この10年のトレンドについて、最も適切な説明はどれですか。