ひよこ統計

全数調査

統計検定3級統計検定2級

全数調査は、調べたい対象をひとつ残らず調べる方法です。一部を選んで調べる 標本調査 と対になり、標本調査のほうは 母集団 から 標本 を取り出して行います。

全数調査なら、一部を選んだことによる偏りは起こりません。母集団の値がそのまま得られます。代償は費用と時間で、対象が多いほど負担は重くなります。日本に住むすべての人と世帯を対象とする国勢調査が5年に一度しか行われないのは、そのためです。

全数調査だから誤差がない、とは限りません。回答が得られない世帯、記入の誤り、集計の誤りは全数調査でも生じます。全数調査で避けられるのは、一部を選んだために生じる誤差(標本誤差)のほうだけです。

そもそも全数調査を選べない場面もあります。電球の寿命試験や食品の抜き取り検査のように、調べると対象が使えなくなる場合です。全部を検査すれば、売る品物が1つも残りません。

日本の主な公的統計を、対象の取り方で分けてみます。

調査名対象の取り方調べる対象実施の間隔
国勢調査全数調査日本に住むすべての人と世帯5年ごと
学校基本調査全数調査全国のすべての学校毎年
家計調査標本調査全国から抽出された一部の世帯毎月

見分ける手がかりは調査の規模ではありません。当てはまる対象を漏れなく調べているかどうか、その一点です。家計調査は全国から世帯を選んで家計簿をつけてもらう調査で、規模は大きくても対象は一部にとどまります。右の列を見ると、対象を絞っているからこそ毎月結果を出せている、という関係も見えてきます。

入門問題

全 2 問
問 1

全数調査にあたるものはどれですか。

問 2

全数調査の誤差について、正しい説明はどれですか。