ひよこ統計

分散

統計検定3級統計検定2級

分散とは、データが平均値のまわりにどれくらい散らばっているかを表す統計量です。散らばりが大きいほど、分散も大きくなります。

求め方は、各データと平均値の差を2乗し、その平均をとります。この「平均との差」を 偏差 といいます。偏差をそのまま足すと、プラスとマイナスが打ち消し合って必ず 0 になるため、2乗して符号を揃えるのがポイントです。

分散は次の式で求めます。

s2=1n∑i=1n(xi−xˉ)2s^2 = \frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}\left(x_i - \bar{x}\right)^2
s2 s^2 :分散、xi x_i :各データ、xˉ \bar{x} :平均、n n :データの個数

平均点と点数の散らばりから分散を計算する

AさんとBさんが5回の小テスト(各10点満点)を受けました。2人とも平均は6点ですが、点数の散らばりは大きく違います。次の図は、2人の点数を数直線上に並べたものです。

AさんとBさんの5回の点数を数直線上に並べたドットプロット。どちらも平均6点の位置に縦線があり、Aさんは6点の近くに集まり、Bさんは2点から10点まで大きく広がっている。
平均は同じ6点でも、Bさんのほうが点数が大きく散らばっている

各点数と平均との差(偏差)を表にすると、次のようになります。

Aさん1回目2回目3回目4回目5回目平均
点数566676
偏差−100010
Bさん1回目2回目3回目4回目5回目平均
点数2468106
偏差−4−20240

偏差の平均は、AさんもBさんも 0 です。プラスとマイナスが打ち消し合うので、偏差のままでは散らばりを測れません。

そこで偏差を2乗して平均します。Bさんは、偏差を2乗すると 16,4,0,4,16 16, 4, 0, 4, 16 、合計は 16+4+0+4+16=40 16+4+0+4+16 = 40 、分散は 40÷5=8 40 \div 5 = 8 です。

同じ手順で Aさんは、2乗すると 1,0,0,0,1 1, 0, 0, 0, 1 、合計は 1+0+0+0+1=2 1+0+0+0+1 = 2 、分散は 2÷5=0.4 2 \div 5 = 0.4 です。

平均は同じでも、分散を見れば Bさんのほうが大きく散らばっていると分かります。

なお、分散は偏差を2乗した値なので、単位はもとのデータの2乗(この例では「点」の2乗)になります。もとの単位のまま散らばりを見たいときは、分散の平方根である 標準偏差 を使います。

入門問題

全 3 問
問 1

データ 1, 2, 3, 4, 5 1,\ 2,\ 3,\ 4,\ 5 の分散として正しいものはどれですか。

問 2

分散が大きいほど、データの散らばりはどうなりますか。

問 3

あるデータのすべての値に同じ数を足すと、分散はどうなりますか。