ひよこ統計

外れ値

統計検定4級統計検定3級

ほかの値から極端に離れた値を外れ値といいます。原因は、測り間違いや書き間違いのこともあれば、めったに起きない出来事が本当に起きたこともあります。

外れ値は、ドットプロット や 幹葉図 のように一つ一つの値が見える図にすると、ぽつんと離れた点として見つかります。見つけたら、まず記録ミスや入力ミスでないかを確かめます。原因が分からないというだけで捨ててよい値ではありません。

厄介なのは、外れ値が代表値や散らばりの指標をゆがめる点です。平均値と 範囲 は1つの極端な値で大きく動きますが、中央値 と 四分位範囲 は真ん中あたりの値で決まるため、ほとんど動きません。

1人だけ離れた値があると、平均値と中央値はどう動くか

あるクラスの9人に通学時間(分)を聞いたところ、1人だけ電車通学の生徒がいました。

9人の通学時間のドットプロット。4分から11分のあいだに8人が集まり、1人だけ60分の位置に離れている。中央値9分の縦線は点の集まりの中にあるが、平均値14分の縦線は集まりより右側にある。
1人だけ60分の位置に離れている。平均値は点の集まりから外れたところに来る

9人の値は 4, 6, 8, 8, 9, 10, 10, 11, 60 です。平均値は 126÷9=14 126 \div 9 = 14 分、中央値は5番目の 9 分になります。平均値の14分に近い生徒は1人もいません。

60分の生徒を除いた8人で計算すると、平均値は 66÷8=8.25 66 \div 8 = 8.25 分、中央値は (8+9)÷2=8.5 (8+9) \div 2 = 8.5 分です。平均値は14分から8.25分へ大きく下がったのに対し、中央値は9分から8.5分へ0.5分動いただけでした。

散らばりも同じです。範囲は 60−4=56 60 - 4 = 56 分ですが、60分の生徒を除けば 11−4=7 11 - 4 = 7 分に縮みます。外れ値を含むデータでは、代表値に中央値を、散らばりに四分位範囲を使うと、全体の様子をつかみやすくなります。

入門問題

全 3 問
問 1

ある店で1日に売れたケーキの個数を7日ぶん記録しました。12, 14, 15, 15, 16, 18, 95 12,\ 14,\ 15,\ 15,\ 16,\ 18,\ 95 のうち、外れ値と考えられるのはどれですか。

問 2

ほかから大きく離れた値を見つけたとき、最初にすべきことはどれですか。

問 3

外れ値が1つあるだけで平均値が大きく動くのは、なぜですか。