標準偏差は、分散 の非負の平方根です。分散は平均との差(偏差)を2乗して平均したものなので、単位ももとのデータの2乗になります。気温のデータなら「℃の2乗」となり、値の大きさを気温と見比べられません。平方根をとれば単位がもとに戻り、データと直接引き比べられるようになります。
単位がもとのデータと同じなので、「平均から標準偏差1つぶんだけ離れた値」のように読めます。値が大きいほど散らばりが大きく、全部の値が同じなら 0 です。ただし平均の大きさが大きく違う集団同士では、標準偏差の大小だけでは比べられません。そのときは 変動係数 を使います。
A市とB市で、5日間の最高気温(℃)を記録しました。
| 最高気温(℃) | 1日目 | 2日目 | 3日目 | 4日目 | 5日目 | 平均 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A市 | 20 | 22 | 23 | 24 | 26 | 23 |
| B市 | 17 | 21 | 23 | 25 | 29 | 23 |
平均はどちらも23℃です。A市の偏差は なので、2乗の合計は 、分散は 、標準偏差は ℃です。
B市の偏差は で、2乗の合計は 、分散は 、標準偏差は ℃です。
平均が同じでも、B市の標準偏差はA市の2倍あります。B市のほうが日ごとの気温の振れが大きい、と数値で言えます。分散のままなら 4 と 16 で「℃の2乗」ですが、標準偏差なら 2℃ と 4℃ なので、気温そのものと直接引き比べられます。
なお、5日とも一律に5℃高い記録に置きかえても、標準偏差は 2℃ のままです。上がるのは平均だけです。
標準偏差は、分散からどのようにして求めますか。
5人の身長がすべて160cmでした。このデータの標準偏差はいくつですか。
平均得点がほぼ同じ2つのチームで、試合ごとの得点が安定しているのはどちらだと判断できますか。