ひよこ統計

標準偏差

統計検定3級統計検定2級

標準偏差は、分散 の非負の平方根です。分散は平均との差(偏差)を2乗して平均したものなので、単位ももとのデータの2乗になります。気温のデータなら「℃の2乗」となり、値の大きさを気温と見比べられません。平方根をとれば単位がもとに戻り、データと直接引き比べられるようになります。

s=1n∑i=1n(xi−xˉ)2s = \sqrt{\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n}\left(x_i - \bar{x}\right)^2}
s s :標準偏差、xi x_i :各データ、xˉ \bar{x} :平均、n n :データの個数

単位がもとのデータと同じなので、「平均から標準偏差1つぶんだけ離れた値」のように読めます。値が大きいほど散らばりが大きく、全部の値が同じなら 0 です。ただし平均の大きさが大きく違う集団同士では、標準偏差の大小だけでは比べられません。そのときは 変動係数 を使います。

2つの市の気温を比べる

A市とB市で、5日間の最高気温(℃)を記録しました。

最高気温(℃)1日目2日目3日目4日目5日目平均
A市202223242623
B市172123252923

平均はどちらも23℃です。A市の偏差は −3,−1,0,1,3 -3, -1, 0, 1, 3 なので、2乗の合計は 9+1+0+1+9=20 9+1+0+1+9 = 20 、分散は 20÷5=4 20 \div 5 = 4 、標準偏差は 4=2 \sqrt{4} = 2 ℃です。

B市の偏差は −6,−2,0,2,6 -6, -2, 0, 2, 6 で、2乗の合計は 36+4+0+4+36=80 36+4+0+4+36 = 80 、分散は 80÷5=16 80 \div 5 = 16 、標準偏差は 16=4 \sqrt{16} = 4 ℃です。

平均が同じでも、B市の標準偏差はA市の2倍あります。B市のほうが日ごとの気温の振れが大きい、と数値で言えます。分散のままなら 4 と 16 で「℃の2乗」ですが、標準偏差なら 2℃ と 4℃ なので、気温そのものと直接引き比べられます。

なお、5日とも一律に5℃高い記録に置きかえても、標準偏差は 2℃ のままです。上がるのは平均だけです。

入門問題

全 3 問
問 1

標準偏差は、分散からどのようにして求めますか。

問 2

5人の身長がすべて160cmでした。このデータの標準偏差はいくつですか。

問 3

平均得点がほぼ同じ2つのチームで、試合ごとの得点が安定しているのはどちらだと判断できますか。