ひよこ統計

度数表

統計検定2級

値やカテゴリごとに、あてはまる個数——すなわち 度数 を数え上げて並べた表を度数表と呼びます。度数分布表という語も広く使われ、血液型や通学手段のような 質的変数 のカテゴリ別の表を含める用法があります。身長のように連続的な 量的変数 では、値を階級に区切ってから度数を数えた度数分布表にまとめます。

度数分布表と大きく違うのは、項目の並べ方に自由がある点です。階級は値の小さい順に並べるほかありませんが、血液型のように順序を持たない区分(尺度水準 でいう名義尺度)なら、度数の多い順に並べ替えても情報は何も失われません。読み手が大小をつかみやすい並びを選べます。ただし「満足・やや満足・やや不満・不満」のように順序のある区分では、その順序を崩してはいけません。

観点を2つに増やし、行と列の両方に質的変数を取ると クロス集計表 になります。逆に、クロス集計表の行の合計・列の合計を取り出せば、それぞれの変数の度数表が戻ってきます。表の縁に並ぶこの合計を周辺度数と呼びます。

度数だけでは、項目どうしの大小は分かっても全体のどれくらいを占めるのかが見えません。人数の異なる集団を突き合わせる場面では、相対度数 の行を添えて割合でも読めるようにします。

ある店の来店客200人について、性別と、その日に商品を購入したかどうかを組み合わせて数えました。

購入した購入しなかった合計
男性4872120
女性423880
合計90110200

いちばん右の列だけを抜き出すと 男性 120人・女性 80人、いちばん下の行だけを抜き出すと 購入した 90人・購入しなかった 110人。これがそれぞれ性別の度数表と、購入の有無の度数表です。クロス集計表は、2つの度数表を組み合わせて中身を割り振ったものだ、と見ることもできます。

ここで気をつけたいのは、周辺度数だけを見ても2つの観点の関わりは分からないことです。性別と購入の有無が独立だと仮定したときの「男性かつ購入」の期待度数は 120×90÷200=54 120 \times 90 \div 200 = 54 人ですが、これは実際の度数ではありません。中のセルまで見て、実際は48人であり、男性の購入した割合 48÷120=0.40 48 \div 120 = 0.40 が女性の 42÷80=0.525 42 \div 80 = 0.525 を下回っていることに、ようやく手が届きます。

入門問題

全 3 問
問 1

身長のように連続的に変化する量的データを度数分布表へまとめる方法として、最も適切なものはどれですか。

問 2

度数表の項目の並べ方について、正しいものはどれですか。

問 3

性別と購入の有無を組み合わせたクロス集計表があります。ここから性別だけの度数表を作るには、どうすればよいですか。